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シャアアズナブルの名言(逆襲のシャア)まとめ!演説全文や最後のセリフも

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ガンダム逆襲のシャア シャアアズナブル 名言
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今回紹介するのは、劇場版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャアでのシャア・アズナブルとその名言です。

シャアは一年戦争では仮面を被り、グリプス戦役ではサングラスをかけて自分の身分を徹底的に隠したがる性分でした。

しかし、逆襲のシャアではそういった自分を隠すものを取り去って正面から全てをぶつけるシャアを見ることができます。

これまでアムロと対立したり共闘したりと関係は様々でしたが、ついにここで宿敵アムロとの因縁に決着を付けるべく動き出します。

また、逆襲のシャアは、これまで多くの活躍と明言を残してきたシャア・アズナブルの集大成といえる作品となっています。

本文ではアムロとの決着やネオジオンの総帥としての活躍等、逆襲のシャアにおけるシャアの名言を振り返ってみましょうv(`ゝω・´)

また、シャアの演説や生存説についても迫っていきたいと思います!

もくじ

シャアアズナブルの名言(逆襲のシャア)まとめ!

映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」から、シャア・アズナブルの名言を紹介していきますね。

シャアアズナブルの名言1【逆襲のシャア】「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ」

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でのシャア・アズナブルの名言です。

「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ」

ちなみに、5thルナ上でのシャア・アズナブルとアムロ・レイの戦闘中のセリフですね。

アムロに苦戦するギュネイの元に駆け付けたシャアは、アムロとの交戦中に「なんでこんなものを地球に落とす」と問われますが、「地球に住む者は自分達の事しか考えていない」と返します。

アムロ:「なんでこんな物を地球に落とす?これでは、地球が寒くなって人が住めなくなる!核の冬が来るぞ!」

シャア:「地球に住む者は自分達の事しか考えていない。だから抹殺すると宣言した。」
アムロ:「人が人に罰を与えるなどと!」

シャア:「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ。」

アムロ:「エゴだよ、それは!」

シャア:「地球が持たん時が来ているのだ!」

出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャアより

クワトロ時代のアースノイドへの考えがより鋭くなり、地球へのアクシズ落としを実践に移行した姿がこの時のシャアです。

一年戦争のブリティッシュ作戦時、シャアは一兵士としてコロニーが地球に落下するのを見ている立場でしたが、今回は5thルナを地球に落とす作戦の指揮を執る立場になりました。

また、5thルナ上での戦いは飽くまでギュネイの援護であった為、この時アムロとは本気で戦っている様子ではありませんでした。

そしてアムロ撤退後は速やかに5thルナ降下準備態勢に入ります。

今回はモビルスーツ戦での勝利ではなく、貴重な強化人間であるギュネイの救出と、5thルナ落下という本来の作戦を見事に成功させるという点では大勝したと言って間違いないでしょうo(`・д・´)o

シャアアズナブルの名言2【逆襲のシャア】「アムロ、私はあこぎな事をやっている、近くにいるのならこの私を感じてみろ」

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でのシャア・アズナブルの名言です。

アムロ、私はあこぎな事をやっている、近くにいるのならこの私を感じてみろ

ちなみにこれは、地球連邦軍の高官との会議を終えた後のシャア・アズナブルのセリフですね。

シャア:「俗物どもが…しかし、ここに我々がいるのをロンド・ベルの連中が知ったら、ただじゃすまないな。」

ホルスト:「左様ですな」

シャア:(アムロ、私はあこぎな事をやっている、近くにいるのならこの私を感じてみろ)

シャア:「街を行くのはやめるぞ」

ホルスト:「はっ」

ジオン高官達:「ジーク・ジオン」

シャア:「ジーク・ジオン」

出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャアより

高官との取引でアクシズを手に入れたシャアは、それを地球に落とし地球全土を寒冷地化させる作戦を考えていました。

その際に自分が連邦軍の高官達とこのような形で取引をしているという現実を、あこぎという言葉で現したのがこのセリフです。

シャアのこの作戦は、表向きではスペースノイドの独立を目指したものや、地球の資源や環境を貪り尽くすアースノイドを粛正すると言ったものでした。

ですが、シャアの本心では「私を感じてみろ」と言うほどアムロとの決着を望んでいたのでしょう。

要約すると「私がアクシズを地球に落下させる前に私を止めてみせろ」といった所でしょうね…

(。 ・ω・))フムフム

グリプス戦役時には共にエゥーゴという立場から共闘し、酒を酌み交わすような間にまでなっていた彼等が7年越しにこのような形で雌雄を決することになるとは…(´-ω-`)

いずれにせよ、アムロは第一次ネオジオン抗争の間もシャアを追っていました。

さらに、逆襲のシャアの劇中でもアムロが「この2年、全てのコロニーを調査した」と語っていたように、様々なコロニーを内偵して回っていたのでしょう。

シャア自身も宇宙世紀の舞台裏に身を潜め、ジオン再興を進めている中で何度もアムロの事を意識していたと思います。

このように互いが姿を見せず牽制しあう様子は二人の最後の決戦の舞台に相応しい形だと言えますね。

シャアアズナブルの名言3【逆襲のシャア】「ならば、今すぐ愚民ども全てに英知を授けてみせろ!」

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でのシャア・アズナブルの名言です。

「ならば、今すぐ愚民ども全てに英知を授けてみせろ!」

ちなみに、これはコロニー内でのアムロ・レイとシャア・アズナブルの生身での取っ組み合い中に登場したセリフです。

長らくシャアを探していたアムロは、コロニー内を車で移動している際に偶然にも連邦軍高官と交渉後のシャアと再会します。

アムロにとってサングラスにオールバック姿のシャアは初見であろうにも関わらず、一瞬でシャアであることを見抜き、馬に乗るシャアを追いかけます。

そして2人が乗り物から降りるとすぐに取っ組み合いが始まりました。

シャア:「世界は、人間のエゴ全部は飲み込めやしない!」

アムロ:「人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる!」

シャア:「…ならば、今すぐ愚民どもすべてに英知を授けてみせろ!」

クェス:「そうだわ、それができないから…」

アムロ:「貴様をやってからそうさせてもらう!」

出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャアより

激しい殴り合いを展開する2人ですが、その場に居合わせたクェスはシャアの言葉の一言一句に共感します。

ここではクェスがシャアの本当に言いたいこと全てを理解しているような描写になっているのが印象的ですね(´・ω・)y-~

そしてアムロがシャアを投げ飛ばして銃を構え、勝負が決しようとしたところでクェスによる妨害が入ります。

奪い取った銃をアムロに向けたクェスは、シャアに対し指導者としてではなく理想の父親としての姿を見出し、誘われるままにシャアについて行ったのでした。

この名言はグリプス戦役で連邦の腐敗を目の当たりにし、現在スペースノイドの先導者としての立ち位置にいるシャアだからこそ言えたセリフですね。

若干逆切れのようにもとれるこのセリフですが、恐らくシャアもこれまで世の為に尽力しても叶わない事ばかりだったのでしょう。

それにも関わらず、まだ地球にいる人類を信じているアムロに対して「ならば、今すぐ愚民どもすべてに英知を授けてみせろ!」と返してしまう気持ちも分からなくはないですよね。

また、これまでも度々いがみ合ってきた2人ですが、逆襲のシャアではシャアがアムロに理解を求めようとする描写が多いように感じます(σ´-`)

シャアアズナブルの名言4【逆襲のシャア】「その感じ方、本物のニュータイプかもしれん。いい子だ」

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でのシャア・アズナブルの名言です。

その感じ方、本物のニュータイプかもしれん。いい子だ

ちなみにこれは、サザビーのコックピット内でのシャア・アズナブルとクェス・パラヤの会話の中で登場したセリフです。

シャア:「実戦の恐さは体験しなかったようだな。」

クェス:「恐さ?」

シャア:「ああ。」

クェス:「気持ち悪かったわ、それだけよ。なのに、ナナイはやさしくなくって!」

シャア:「それで、私の所に来たのか」

クェス:「大佐!」

シャア:「その感じ方、本物のニュータイプかもしれん。いい子だ」

出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャアより

ナナイにぶたれ気にくわないクェスはノーマルスーツも着用せず、ヤクト・ドーガで勝手に出撃します。

そしてシャアの乗るサザビーに追いついたクェスは、生身の状態でサザビーのコックピットに移動します。

シャアはクェスをなだめた後、「実戦の恐怖は感じなかったようだな」と言いますが、クェスは「気持ちが悪いだけよ」と返します。

恐らくこれらのやり取りは戦場に色んな感情や念が漂っている為であり、他のガンダム作品のニュータイプや強化人間もその異様性をよく「気持ち悪い」と表現していましたね。

とりわけ大人のニュータイプはニュータイプを概念として難しく捉えがちですが、少年少女の身でニュータイプに覚醒している者は感性で理解している為ニュータイプへの順応性が高いと見られます(。-`ω´-)

それ故にαアジールの完成後、シャアはクェスにその機体を託したのでしょうね。

余談ですが、このシーンではクェスがノーマルスーツも着用せずに真空の宇宙空間を移動するという命知らずな描写がありますね。

このシーンについては「これはおかしい」と指摘した出渕裕氏に対して、当時の富野由悠季氏が「NASAでも数秒間なら大丈夫って言われてるんだよ!お前は何も分かっていない!」と返したという秘話があったことを「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」が4DXで上映された際の記者会見で、出渕裕氏と藤津亮太氏が語っていたようです。

さらにその後「出渕君。さっきのあれ、そんなに気になる?」と聞いた富野氏に「気になりますね」と返したところ富野氏は「…いじわる」と言って帰って行ったそうです。

当時の富野氏に対して頑固なイメージがありましたが、こんな愛らしい一面もあるのですね(*´σー`)

シャアアズナブルの名言5【逆襲のシャア】「アムロ、地球上に残った人類などは、地上の蚤だという事がなぜわからんのだ?」

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でのシャア・アズナブルの名言です。

アムロ、地球上に残った人類などは、地上の蚤だという事がなぜわからんのだ!?

これはアクシズ上でアムロ・レイとの戦闘中にシャア・アズナブルが発したセリフです。

アムロはアクシズに接岸するレウルーラ級戦艦を発見します。

この艦はアクシズのコントロールシップを担っていたため、アムロに破壊されることは損害になるわけですが、アムロはいち早く孤立するレウルーラの違和感に気が付きそれを破壊します。

このレウルーラの誘爆によりアクシズにもダメージが入ったことで、シャアにも緊張感が走ります。

アムロ:「船がある…なんだこれは?…そうか、シャアめ!」

シャア:「アムロ、まだ早い!ファンネル!」

アムロ:「シャア!」

ーサザビーとνガンダムのファンネルが高速で撃ち合う

シャア:「ここで爆発したら、地球は汚染させられん!」

シャア:「アムロ、地球上に残った人類などは、地上の蚤だという事がなぜわからんのだ!?」

出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャアより

アクシズが地球上の人類を粛正する為の切り札であるが故の焦りが滲み出ていますね。

連邦軍の最強のニュータイプパイロットがアクシズに取り付いてしまったからには、もうシャアも覚悟を決めないといけません。

これよりシャアとアムロの最後のモビルスーツ戦が始まります。

シャアアズナブルの名言6【逆襲のシャア】「ララァが死んだときのあの苦しみ、存分に思い出せ!」

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でのシャア・アズナブルの名言です。

ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!!

これはアクシズでのアムロ・レイとの対決時のシャア・アズナブルのセリフです。

互いの高性能モビルスーツによる高速戦闘が続いたことで両者の射撃武器も尽きようとしており、ビームサーベルによる近接戦闘に移ります。

アムロ:「何、チェーンか?来るのか?」

シャア:「アムロ・・・」

アムロ:「・・・?」

シャア:「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!!」

アムロ:「情けない奴!」

シャア:「何が!」

シャア:「貴様こそ、その力を無駄に消耗していると、なんで気がつかん?」

アムロ:「貴様こそ!」

出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャアより

このセリフの前後に別段ララァの幻影や回想が入ったわけではありませんが、二人の戦いでシャアの中で何かがフラッシュバックしたのかもしれませんね。

しかし戦闘シーンがカッコいいのでそこは深く関連付けるのはやめておきましょう(。-`ω´-)笑

両者はバルカンや内蔵ジェネレーターのビーム砲で牽制し合いますが、先にパワーダウンを起こしてしまうのはシャアのサザビーの方でした。

ジェガンに拡散メガ粒子方や大出力サーベルを惜しみなく使っていたのでそうもなりますよね(;´-∀-`)ゞ

νガンダムに比べて体格の大きいサザビーは全身に備えるスラスター数も多いため、パワーダウンを起こすのも仕方のないことだとは思いますが、この時のシャアは相当頭に血が上っていたのでしょうね。

シャアアズナブルの名言7【逆襲のシャア】「私の勝ちだな。今計算してみたが、アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張りすぎだ」

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でのシャア・アズナブルの名言です。

私の勝ちだな。今計算してみたが、アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張りすぎだ!

これはサザビーを破壊されたシャア・アズナブルが脱出ポット内で発したセリフです。

この状況で、計算したんだぁ…ってちょっと驚きました(;’∀’)

シャアはアムロとのモビルスーツによる一騎打ち(格闘戦)に敗北し、頭部の脱出ポッドが空間に放り出されますが、すかさずアムロはその脱出ポッドを捕縛してシャアを捕らえます。

シャア:「ふふふふ!ははははっ!」

アムロ:「何を笑ってるんだ?」

シャア:「私の勝ちだな。今計算してみたが、アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張りすぎだ!」

アムロ:「ふざけるな。たかが石っころひとつ、ガンダムで押し出してやる!」

シャア:「馬鹿な事はやめろ!」

アムロ:「やってみなければわからん!」

シャア:「正気か?」

アムロ:「貴様ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!!」

シャア:「うわああっ!・・・アクシズの落下は始まっているんだぞ!!」

アムロ:「νガンダムは伊達じゃない!」

出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャアより

ここでシャアはロンドベルによる破砕作業によってアクシズの内部爆破し、その衝撃でアクシズが地球降下軌道に入ってしまうと言います。

(この名言ですが、よくよく見てみると若干モビルスーツでの戦闘で負けたシャアの負け惜しみのようにも見えますね…)

しかしここで勝利宣言をしたシャアは、アムロによって脱出ポッドごとアクシズに叩きつけられてしまいます。

ナナイの「戻れ」という思念を感じ取ったときに戻っていれば、こんなことにはならなかったでしょうに…(´・ω・)y-~

そしてこの直後アムロの「νガンダムは伊達じゃない!」という名言と共に物語は最終局面に入ります。

アムロ1人でアクシズを押し返し始め、連邦の兵士はおろか、その流れを見ていたネオジオンの兵士まで駆け付け双方の軍が一丸になってアクシズを押し返すシーンはとても熱い展開でした(`;ω;´)

シャアアズナブルの名言8【逆襲のシャア】「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!」

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でのシャア・アズナブルの名言です。

ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!!

これは、アクシズを押し返している最中のアムロとシャアの会話のセリフです。

クェスは父親を求めていたとアムロに糾弾されたシャアが返したセリフであり、シャアが発した最後のセリフでもあります。

すごくシリアスなシーンにも関わらず最後が口喧嘩のようになっているのが少しシュールですね(´・ω・)y-~

シャア:「そうか、クェスは父親を求めていたのか。それで、それを私は迷惑に感じて、クェスをマシーンにしたんだな!」

アムロ:「貴様ほどの男が、なんて器量の小さい!」

シャア:「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!!」

アムロ:「お母さん?ララァが?うわっ!!」

出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャアより

クェスの事を責めるアムロですが、シャアにとって何よりも大切な存在だったララァを殺めた事を反撃のように責め立てます。

しかしララァを戦場に巻き込んだのはシャアですし、ララァはシャアを守る為に死んでしまったのに対し、クェスはシャアに勧誘される形でパイロットになった為、2人の立場はまた違うもののように感じます。

余談ですが、サイコフレームがアクシズ全体を包み込み、アクシズの軌道が地球落下コースから外れていった時、シャアはこの光を暖かいと表現していましたね。

ガンダム作品でサイコフレームやバイオセンサーは、ニュータイプが持つ力を大きく膨れ上がらせることのできる技術です。

素直な感性を持つ人間は大概この現象を「暖かい」等といった言葉で表す反面、闘争本能や狂気に呑まれた人間はその逆の表現を口にします。

ヤザン・ゲーブルやパプテマス・シロッコのような人間は人の感情を受け入れ難かったようですが、最後にシャアは暖かいと表現していました。

もしかしたら、シャアは、地球上の人類に絶望していると話す一方でどこかアムロのようにまだ人々の心を信じる心があったのかもしれませんね(´・ω・`)

シャアアズナブル(逆襲のシャア)の演説全文を紹介!

逆襲のシャアでは、シャアがネオジオンの指導者として演説する場面があります。

ここでは本作で2度行われたシャアの演説をそれぞれ紹介していきます(`・д・´)ゞ

シャアアズナブル(逆襲のシャア)の演説全文その1:陽動作戦の演説

まずは5thルナを地球に落とす作戦を行う際に、ネオジオン兵の士気を高めるために行われた演説です。

5thルナ落としの作戦は、ネオ・ジオン軍として初めての艦隊戦であった。

この作戦で諸君らの働きを見せてもらい、感動している。

本日はこれらの作戦の締めくくりとして、追撃するロンド・ベルの艦隊に陽動をかけてもらう。

単純な作戦ではあるが、無事任務を果たしてスウィートウォーターに帰投してもらいたい。

以上。

シャアはこの演説のすぐ後に「これでは道化だよ」と言っていますが、ネオジオン軍の士気を上げる為の必要事としてなだめられています。

続く本命のアクシズを地球に落とす為にもより士気は上げておくべきだったのでしょうね。

シャアアズナブル(逆襲のシャア)の演説全文その2:ルナツー制圧作戦前の演説

続いてはルナツー制圧作戦の前に行われた演説です。

このコロニー、スウィートウォーターは、密閉型とオープン型を繋ぎ合わせて建造された、きわめて不安定な物である。

それも、過去の宇宙戦争で生まれた難民の為に急遽、建造された物だからだ。

しかも、地球連邦政府が難民に対して行った施策はここまでで、入れ物さえ作ればよしとして、彼らは地球に引きこもり、我々に地球を解放することはしなかったのである。

私の父、ジオン・ダイクンが宇宙移民者、すなわちスペースノイドの自治権を地球に要求した時、父ジオンはザビ家に暗殺された。

そしてそのザビ家一党はジオン公国を騙り、地球に独立戦争を仕掛けたのである。

その結果は諸君らが知っている通り、ザビ家の敗北に終わった。

それはいい。

しかしその結果、地球連邦政府は増長し、連邦軍の内部は腐敗し、ティターンズのような反連邦政府運動を生み、ザビ家の残党を騙るハマーンの跳梁ともなった。

これが、難民を生んだ歴史である!

ここに至って私は、人類が今後、絶対に戦争を繰り返さないようにすべきだと確信したのである!
それが、アクシズを地球に落とす作戦の真の目的である。

これによって、地球圏の戦争の源である地球に居続ける人々を粛清する。

諸君、自らの道を拓く為、難民のための政治を手に入れる為に、あと一息!

諸君らの力を私に貸していただきたい!

そして私は、父ジオンのもとに召されるであろう!

アースノイドがスペースノイドに対してどのように思い、扱ってきたかが分かる演説ですね。

そして、宇宙世紀0093までに起きた時代の流れも、その歴史を最も近くで見てきたシャアだからこそ重みのある言葉を発せられたのだと感じます。

その場に居合わせたネオジオンの人間も、かつてシャアがダカールを占拠して開いた演説を聞いたこともあったでしょう。

なおかつシャアがザビ家のジオンを騙った軍主体の政治に否定的だったことを知る人間もいたはずですし、シャアの思想に共感する人々にとってこの演説は効果覿面であったことに違いありません。

個人的な感想ですが、シャアの父であるジオン・ズム・ダイクンはスペースノイドの自治独立を飽くまで政治家としての立場で訴えかけていましたが、シャアは軍の総帥として強硬的な手段でその独立を勝ち取ろうとしています。

同じスペースノイドによる自治独立が実現したとしても、父親の元に召された後あの世というものがあれば親子でやり方の違いに口論になりそうですよね…(・∀-`;)

シャアアズナブルの最後の会話内容!生存説についても

シャア・アズナブルが最後にアムロ・レイと交わした会話は

シャア:「そうか、しかしこの暖かさを持った人間が地球さえ破壊するんだ。それをわかるんだよ、アムロ!」

アムロ:「わかってるよ!だから、世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ!」

シャア:「ふん、そういう男にしてはクェスに冷たかったな、え?」

アムロ:「俺はマシーンじゃない。クェスの父親代わりなどできない!……だからか…貴様はクェスをマシーンとして扱って!」

シャア:「そうか、クェスは父親を求めていたのか。それで、それを私は迷惑に感じて、クェスをマシーンにしたんだな!」

アムロ:「貴様ほどの男が、なんて器量の小さい!」

シャア:「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!!」

アムロ:「お母さん?ララァが?うわっ!!」

となっています。

考え方は真反対な2人ですが、お互い相手に期待を抱いているうえでの口論が多く見受けられました。

以前シャアがナナイに「似すぎたもの同士は憎み合うものさ」とは言っていましたが、最後の最後まで口喧嘩というのも何だかこの2人らしいですね。

また、最終盤面の地球の危機に、アクシズショックというサイコフレームの共振現象でアクシズを押し返す奇跡を見せましたが、その後のアムロとシャアの生死については明確に描写されていませんでした。

本作のラストを見てもシャアとアムロが戦死したと感じた視聴者は意外にも少なかったようです。

(アクシズを押し返したということで大気圏の熱で機体が大破することを逃れたと考えることもできますし…)

さらに燃え尽きるアクシズから離れていく一本のモビルスーツの光が描写されていたという目撃情報から生存説が浮上します。

しかし他のモビルスーツにも同じような光の筋が見られるため、ガンダムファンの間では賛否が分かれていたようです。

改めて確認したところ光の筋は見ようによっては2本にも見えましたし、νガンダム以外にもまだ数機のモビルスーツがアクシズに残っていたのでしょう。

この件について、実際はアムロとシャアは行方不明という事になっていますが、宇宙世0096年以降を描いた作品でもアムロは実質戦死に近い形の扱いを受けています。

ガンダムUCではブライト・ノアがラーカイラム内の艦長室でアムロの写真に語り掛けているシーンがありますが、このシーンを見てもアムロは戦死したという風に受け取れますね。

それと同様にジオンでもフル・フロンタルという強化人間が求心力を失ったジオンにシャアの代役として暗躍している等、シャアも実質戦死したことになっています。

さらに小説版のベルトーチカチルドレンは二人は完全に戦死という表現が用いられているようですが、やはりアニメでは明言は避けられているようですね(。 ・д・)-д-)ふむふむ

また、1988年当時の逆襲のシャアのコマーシャルでは「二人の最後の戦い」という風にナレーションが入っていた為、一部ではこういう最後になることを予想していたガンダムファンも居たのかもしれません。

しかし一部のファンの間では、いまだに実はシロー・アマダとアイナ・サハリンのように2人がどこかで生きているのではないかと空想や考察もされているようですね。

シャアアズナブルの名言(逆襲のシャア)のまとめ

今回は、逆襲のシャアでのシャア・アズナブルの名言として

・「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ」

・「アムロ、私はあこぎな事をやっている、近くにいるのならこの私を感じてみろ」

・「ならば、今すぐ愚民ども全てに英知を授けてみせろ!」

・「その感じ方、本物のニュータイプかもしれん。いい子だ」

・「アムロ、地球上に残った人類などは、地上の蚤だという事がなぜわからんのだ?」

・「ララァが死んだときのあの苦しみ、存分に思い出せ!」

・「私の勝ちだな。今計算してみたが、アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張りすぎだ」

・「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!」

の8つのセリフを紹介しました!

これまでのシャアはパイロットとしての側面から、またはジオン・ズム・ダイクンの遺児として多くの名言を生み出していました。

しかし、逆襲のシャアでは自分が指導者となり民衆を導く立場となった為、より人を動かすような重みのある言葉に変わっていましたね。

中でもアムロの決着の場面では自分が地球をクリーンにすべくアクシズを落とすという大罪を背負う覚悟や、もう自分は一兵士としての立場だけではないという意思が強く出ています。

最後は一人の人間としてどうしてもけじめを付けておきたかったのでしょう。

また生存説など、上映から30年以上が経過してなおガンダムファンの間では様々な憶測が飛び交うシャア・アズナブルという男は、これからも色あせない人物として歴史に名を残し続けるのでしょうね(o’∀’o)

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