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カミーユビダンの精神崩壊など名言セリフまとめ!その後の生涯と声優名も|Zガンダム

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今回は、機動戦士Zガンダムの主人公カミーユ・ビダンの名言を紹介します!

ガンダムシリーズ最強クラスのニュータイプ能力を持ったモビルスーツパイロットとも言われるカミーユ君。

本文では、カミーユ・ビダンの名言セリフを中心に、幼なじみファ・ユイリィとのその後についてZZ時代にまで触れて解説していきます。

また、「Zガンダム」最終回でカミーユ・ビダンが精神崩壊した理由や、パプテマス・シロッコとの最終決戦のほか、カミーユ・ビダンの出身地名ニイザシティの真相にも触れてみます!

もくじ

カミーユビダンの精神崩壊セリフや名言まとめ!兆候がわかるセリフも

 カミーユビダンの精神崩壊セリフや名言1「気にしてなんていませんよ。気にしてたら、ニュータイプなんてやってられないでしょ」

機動戦士Zガンダムの第48話「ロザミアの中で」での、カミーユ・ビダンの名言です。

「気にしてなんていませんよ。気にしてたら、ニュータイプなんてやってられないでしょ」

■カミーユの名言までの経緯

ハマーンの策により、アクシズが月面都市グラナダへと落下を始めます。

そんな中、カミーユはフォウ・ムラサメの声に導かれるようにして、サイコガンダムMk-Ⅱと接敵しました。

そのパイロットは、カミーユをお兄ちゃんと慕っていたロザミィこと、強化人間のロザミアです。

ZとサイコガンダムMkーⅡ、もつれるようにアクシズに突入する二機のモビルスーツ……。

ロザミアは混乱し、『お兄ちゃん』を求めてアクシズ内へと向かい、ファ・ユイリィと遭遇します。

商業区画を探索中であったファは、ロザミアが持ち歩いていた家族写真が、ただの商業サンプルだということに気づいていました。

兄を探し求めながらも、銃を向けてくるロザミアに対し、ファはロザミアの記憶は偽りだと強く指摘します。

さらに精神の不安定さが増して行くロザミアは、再びサイコガンダムMk-Ⅱに乗り、宇宙へと飛び出して行きました。

存在しない兄を探し求めるように……。

錯乱し攻撃を乱発するサイコガンダムMk-Ⅱが、アーガマへと近づいて行くなか、カミーユは決断します。

そして、ついにZガンダムのライフルのビームで、ロザミアのいるコクピットを撃ち抜きました……。

機外に投げ出されたロザミアは、「見つけたお兄ちゃん」という最期の言葉を残し宇宙へと消えてしまいます―――。

……アクシズ落下を防ぐ作戦が終わります。

宇宙に漂うサイコガンダムMk-Ⅱの残骸を、ファは悲しげに見つめていました。

ファ「ロザミアさんに言い過ぎたのかしら、あの人に罪はないのにね」

カミーユ「ファは、何も間違ったことなんか言っちゃいないさ……ニュータイプも強化人間も、結局なにも出来ないのさ。そう言ったのはファだろ?」

ファ「でも……」

カミーユ「できることと言ったら、人殺しだけみたいだな」

そんな言葉をカミーユは笑顔でつかい、ファをまっすぐと見つめて来ます。

ファは、いたたまれなくなり、その場を去りました……。

クワトロ「あまり、気にするな」

カミーユ「気にしてなんていませんよ、気にしてたら、ニュータイプなんてやってられないでしょ?」

出典:機動戦士Zガンダムの第48話「ロザミアの中で」より

今までにない笑顔を浮かべながら、カミーユはクワトロの前から立ち去ります。

残されたクワトロは悲しみと虚しさと、悩みの混じったような顔でうつむきました……。

……カミーユには辛すぎる戦いでした。

そして、ニュータイプは、殺し合いの道具だとでも言わんばかりの態度になっています。

先のハマーンとの戦いでも、ニュータイプ同士の心の交流は、お互いの殺意へと帰結しました。

そして、愛情を抱いたフォウと同じ強化人間であり、操作された感情とはいえ自分を慕ってくれた『ロザミィ』を殺してしまう……。

そのことが、ニュータイプへの投げやりな考えを深めているようです。

他者の心さえも認識することが出来るはずのニュータイプと強化人間、そのどちらともカミーユは殺し合う結末になりました。

カミーユは自分をニュータイプと自覚しつつも、自分を含めニュータイプは人殺しの道具に過ぎないという認識を語っています。

ニュータイプを提唱したジオン・ズム・ダイクンの息子、クワトロことシャアからすれば、その結論はあまりにも悩ましく悲しいものであり、戦ってばかりいる彼には、否定することの出来ない答えでもありました。

ニュータイプや強化人間を戦争の道具として消費してばかりの世界に、誰もが深く傷つけられた戦いでした。

カミーユはロザミアを殺した事実の重さを感じないかのように笑います。

ファは後悔し、シャアには世界の悲惨さを考えさせる契機にもなってしまったように思えます……。

その後に起きる、さまざまな悲劇の一因となっていく戦いだったように思えます。

カミーユビダンの精神崩壊セリフや名言その2「ヘンケン艦長やカツを殺したヒトを、このままにしませんよ!決着をつけるんです。そうでしょ?そうでなければ、こんな宇宙も、人の住んでいるところも、息苦しくって……」

機動戦士Zガンダム 第49話「生命(いのち)散って」での、カミーユ・ビダンの名言です。

「ヘンケン艦長やカツを殺したヒトを、このままにしませんよ!決着をつけるんです。そうでしょ?そうでなければ、こんな宇宙も、人の住んでいるところも、息苦しくって……」

■カミーユの名言までの経緯

エゥーゴとティターンズ、そして第三戦力アクシズによる最終決戦が始まります。

それぞれの戦力が惜しみなく投入される激戦により、死者が続発して行くのでした。

善戦していたカツが戦死し、その死はカツを知る者たちの心に届く……。

カツの援護がなくなったエマは、ヤザンに追い込まれてしまいます。

そんな彼女を守るために、エマを愛するヘンケン艦長とラーディッシュのクルーたちは、艦をモビルスーツ戦の渦中に前進する。

エマにラーディッシュを盾に使えというヘンケン艦長でしたが、ラーディッシュはヤザンに撃沈されてしまいました……。

カミーユもヘンケン艦長の死を感じ取り、対戦していたジェリドを怒りのままに攻めます。

戦いな中で、ジェリドにはお前ほど多く殺してはいないと言われてしまい、

俺は人殺しじゃないと反論しながらも攻め立て、ついに決着をつけるのでした。

爆炎へと消える戦艦とジェリドのバウンドドッグを見ながら、カミーユは絶叫します。

「……みんな、死んでいく……こ、こんな死に方、嬉しいのかよ、満足なのかよ……!誰が、誰が喜ぶんだよォ!うわああああああああ!」

……戦死者が続発する中、カミーユはMk-Ⅱの外に出て、虚空を見つめて茫然自失となっているエマを見つけ、Zガンダムで接近しました……。

カミーユ「中尉!」

エマ「……あっ、カミーユ!?」

カミーユ「ヘンケン艦長や、カツを殺した人を、このままにはしませんよ!……この決着はつけるんです。そうでしょ?そうでなければこんな宇宙も、人の住んでいるところも、息苦しくて―――」

カミーユがバイザーを開き、エアーが抜けていきます……。

エマ「ああっ!?」

エマが慌てて、バイザーを閉じさせ、驚愕の表情でカミーユを見ます。

エマ「……カミーユ、今、あ、貴男、自分が何をしたか分かってるの?」

出典:機動戦士Zガンダム 第49話「生命(いのち)散って」より

カミーユの行動の異常性が加速します。

人の死を感じ取ることが出来るニュータイプならではの苦しみもあるのでしょう。

それに、そもそも、ロザミアの死に続き、年齢の近い仲間のカツ、明るく元気なヘンケン艦長までも立て続けに失えば、それだけでも心が壊れてもおかしくはありません。

その上で、敵とはいえ、名も顔も知っているジェリド中尉を殺してしまったことも、大きな苦痛をカミーユの心にもたらすはずです。

ロザミアの死からはニュータイプという言葉を頼ることで、逃避することが出来ました。

ニュータイプはそんなものだと思い込むことで、自分の心を守ったように見えます。

ですが、この三者の死の苦しみからは逃れられません。

何故なら、カツは近しい存在でした。

そして、ヘンケン艦長の死に絶望するエマを目の当たりにした以上、彼の死からも距離を取ることは出来ず、復讐しなければならないという義務に縛られます。

因縁のあるジェリド中尉には、本来はカミーユが拒絶したい、人殺しである自分を証明させられてしまいました(´;ω;`)

友人を失い、エマのためにも復讐を行う義務を背負い込み、認めたくない殺人者の自分を見せつけられてしまったわけです……。

その一つの要素でも、人の心は壊れてしまいかねませんが、こうも立て続けに起きれば、現実から逃げたくなると思います。

バイザーを開けてしまったのは、カミーユの逃避願望の現れなのではないでしょうか?

死にたいというよりも、本当にどうしようもないほどの閉塞感を感じているような気がします。

個人的には、カミーユは悲しみや怒りに苦しんでいるというよりも、それから解放されたいと願うような、束縛の重みを感じているように見えるのです。

共感する力が高い者がニュータイプならば、カミーユは過度な移入を対象人物にしているのかもしれません。

ハマーンの敵意と拒絶には、敵意と拒絶で応えました。

ロザミアの死に対しては、笑顔で応じています……ロザミアが笑っていたからでしょうか。

最期の瞬間、死を受け入れたカツには、ストレートに死を共感していたように思えます、死んだという事実のみを。

ジェリド中尉には、人殺しと言い合いをしましたね。

ヘンケン艦長の死に対しては、エマに移入して復讐しようと言い出しました。

どこか対象となる相手に、依存して主体性が乏しくなっているようにも見えます。

相手のことが分かりすぎて、その感情を自分の心に共有してダウンロードしていくような感じなのかもしません。

カミーユは『心の容量』が、ネガティブな感情でいっぱいになって、束縛と重圧を感じているように思えるのです……。

そして、その重圧から逃れたがっているように思えます。

カミーユビダンの精神崩壊セリフや名言3「大きな星が点いたり消えたりしている…。あはは、大きい! 彗星かな? いや、違う……違うな。彗星はもっと、バァーって動くもんな。暑苦しいなぁ、ここ。うーん……出られないのかな?おーい、出してくださいよ。ねぇ?」

機動戦士ガンダムZの第50話「宇宙を駆ける」での、カミーユ・ビダンの名言です。

「大きな星が点いたり消えたりしている…。あはは、大きい! 彗星かな? いや、違う……違うな。彗星はもっと、バァーって動くもんな。暑苦しいなぁ、ここ。うーん……出られないのかな?おーい、出してくださいよ。ねぇ?」

■カミーユの名言までの経緯

レコアと刺し違えるような形で、エマも瀕死の重傷を負っていました。

死を悟ったエマは、カミーユに「私の命を吸って」と語ります。

Zガンダムは人の意志を吸い込んで、力に変えることが出来るのだと……。

カミーユに戦いを終わらせなさいと伝え、エマは命を終えるのでした。

一方、シャア、ハマーン、シロッコは争い、お互いの主張を戦場でぶつけ合います。

シロッコはシャアをニュータイプになり損なったと罵り、ハマーンはシャアに戻って来いとも告げました。

ザビ家を復興させ、世界の行く末も共に考えようと。

シャアは人類がニュータイプに覚醒することで世界は変わると主張します。

そのために待つのだと。

罵り合う三人の舌戦にカミーユが参加します。

「本当に排除しなければならないのは、地球の重力に魂を惹かれた人間達だろ!けど、その為に大勢の人間が死ぬなんて、間違ってる!」

「人の心を大事にしない世界を造って、なんになるんだ!?」

カミーユの主張に、シロッコが本性を露呈し始めます。

「天才の足を引っ張ることしか出来なかった俗人どもに何ができた!?常に世の中を動かしてきたのは、一握りの天才だ!」

「ちっぽけな感傷は、世界を破滅に導くだけだ!少年!!」

 

人を自分の野心の道具にしか考えておらず、いたずらき戦いを広げ、多くの悲劇を導いてきたシロッコをカミーユは許せません。

こうして、シロッコ対カミーユの最終決戦が始まります。

ジ・オのパワーにZガンダムは押されますが、カミーユは死んでいった仲間たちに叫びました。

「分かるはずだ、こういう奴は生かしておいちゃいけないって…!わかるはずだ、みんな、みんなには分かるはずだ!」

死者たちがカミーユとZガンダムに力を与えます。

カミーユ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

シロッコ「ジ・オ、動け!ジ・オ!なぜ動かん!?」

ー光をまとったZガンダムが突撃し、ジ・オごとシロッコを押し潰していく。

シロッコ「ううう……おおうっ?おあーッ!」

カミーユ「ここからいなくなれええ!!」

ー咆哮するカミーユのバイザーが砕け、シロッコはZに宿る力に撃ち抜かれて行く……戦いに決着がつきました。

シロッコ「私だけが……死ぬわけじゃない……貴様の心も、一緒に連れていく……カミーユ・ビダン……」

カミーユ「し、シロッコ、やったのか?……光が……広がっていく……?」

ージ・オが爆発し、Zガンダムが宇宙へと力なく漂う

ーファが気づき、Zガンダムに接近する。

ファ「カミーユ?生きてるんでしょ?カミーユ?返事をして!カミーユ!」

カミーユ「ファ?……大きな星が、ついたり消えたりしている……アハハっ、おおき~い……!彗星かなあ?いや、違う……違うな。彗星は、もっとォ、バアッ!って動くもんなー」

カミーユは戦場で散っていくモビルスーツや戦艦の爆発を、大きな星だと認識しています……。

ファ「ああっ、ああっ…」

カミーユ「暑っ苦しいなあ、ここォ?……うーん、出られないのかなあ?……おーい、だしてくださいよう、ねえ?」

出典:機動戦士ガンダムZ第50話「宇宙を駆ける」より

……シロッコとの激闘の結果、カミーユの心は崩壊してしまいました。

それまでに散々な状況に晒されていたカミーユの状態を思えば、心が壊れてもおかしくない状態です。

そのうえで、シロッコの仕掛けた最後の攻撃は、カミーユから正気を失わせてしまいました。

体を潰されたシロッコは、それでも執念深く『呪い』のような攻撃でカミーユの心を壊したようです。

ヒトの心を操ることに長けたシロッコらしい攻撃と言えるかもしれません。

カミーユの消耗していた心は、シロッコの見せた『光』に耐えられなかった……。

なんとも謎の力ですが……。

道連れにしてやるという台詞を考えれば、死の概念などかもしれません。

死に行く自分の精神を見せたのかな、と個人的には考えています。

傷だらけの心に、死んでいく者の痛みや苦しみを共有させれば……?

死ぬことはないかもしれませんが、精神を崩壊させる力はあると思われます。

死を無理矢理にシミュレーションさせられるような苦痛になるのではないでしょうか?

……様々なことが考えられますし、どんな能力なのかは不明な点が多すぎますが、説明付けしようとすれば、そのあたりになるのかもしれません。

ニュータイプ同士なら、自分が死んでいく感覚を相手にも共有させられるような気がします……。

シロッコらしい、邪悪さがあるような手段にも思えるんです。

ニュータイプの分かり合う力、精神や記憶までも共有する力を悪用すれば、そんな『呪い』も作れるのかもしれません。

どうあれ、壊れてしまったカミーユに、ファは戸惑いと悲しみを抱きながら、Zガンダムを連れてアーガマへと戻ります……。

宇宙を漂っていたガンダムMkーⅡを見て、ファは劇中最後の言葉をつぶやきました。

「そう……お前もアーガマに帰りたいのね?」

カミーユビダンの名言セリフまとめ【精神崩壊する前】

カミーユ・ビダンの名言やセリフで、精神崩壊する以前のものを紹介していきますね!

カミーユビダンの名言セリフ1「病欠です!」

機動戦士Zガンダムの第1話「黒いガンダム」でのカミーユ・ビダンの名言です。

部活をサボって、空手部キャプテン(先輩)にいきなり殴られるカミーユ!

しかも、殴られた勢いをそのまま利用して回転受け身を披露しています。

第1話から、アムロとは違うことをアピールした演出も兼ねているんですね~☆

カミーユビダン名言セリフ2「フフフフフ…これで若い恋人とうまくいくね。マルガリータとかってさ」

機動戦士Zガンダムの第4話「エマの脱走」のカミーユの名言です。

不倫を繰り返していた父親に嫌味たっぷりに母親の死を報告する場面ですね…(つらたん)

このセリフを不気味に笑いながら言い放つというのは、幼少期からの恨みや愛情への飢えが見え隠れしますね。

カミーユビダン名言セリフ3.「口数が多いんだから。トーレスの奴、トーストにしてやる…!」

機動戦士Zガンダムの第21話「ゼータの鼓動」のカミーユの名言です。

…というより迷言かもしれません(;’∀’)

アーガマの左舷を担当していたトーレスに小言を色々言われて、ブーたれたカミーユのセリフです。

シリアスなシーンが多いZガンダムの中で微笑ましいカミーユの名言ですね。

ちなみに、この一言は、トーレスに聞かれてしまいます(笑)

カミーユビダンの名言セリフ4「なんだ、この感覚!悲しみと苦しみが、入り交じって…!一人の人間の力で、あれを止めることなんて、できや、しない…!」

機動戦士Zガンダムの第40話「グリプス始動」でのカミーユ・ビダンの名言です。

「なんだ、この感覚!悲しみと苦しみが、入り交じって…!一人の人間の力で、あれを止めることなんて、できや、しない…!」

ティターンズは敵対するエゥーゴに協力的な月の勢力に対して攻撃を開始しようとしています。

シャアのダカールでの演説が政治的な力をエゥーゴに与えていました。

地球至上主義者であるティターンズとしては、このままエゥーゴとスペースノイドたちの士気が高まることは驚異です。

ティターンズは拠点のひとつ、宇宙要塞グリプスを最強威力の兵器、コロニーレーザーへと改造します。

コロニーレーザーとは、コロニーそのものを巨大なビーム砲に変えたような存在であり、その威力は絶大なものでした。

このコロニーレーザーによる攻撃で、月面都市グラナダを攻撃するのがティターンズの目標です。

しかし、グラナダをその攻撃が可能な場所まで動かすには時間がかかりました……。

裏切ったレコアと接触したカミーユは、グリプス2がコロニーレーザーへと改造されたことを知らせれます。

グリプス2のコロニーレーザーの威力を見せつけるため、『試射』と称してサイド2のコロニーへ、その兵器を使うのでした……。

ー宇宙の闇を巨大なレーザーの光が走り抜けていく。

ブライト「ティターンズめ」

ーコロニーはレーザーで貫かれ、空いた穴から宇宙に住民たちが吸い出されていきます。

18バンチ住民たち「わー!!」

カミーユ「何!?この光は何だ?人が死んでいくのか?どこで……?何だ、こんな感覚……悲しみと苦しみが入り混じった……」

出典:機動戦士Zガンダム 第40話「グリプス始動」より

エゥーゴの勢力拡大にあせり、より強硬な策にティターンズは走ります。

コロニーレーザーの威力で軍事的、政治的な優位性を確保しようという考えです。

軍記モノとしての大きな転換点のひとつですね!

敵が強力な兵器を使いました。

エゥーゴや中立都市に脅しをかけるため、ティターンズはコロニーへの虐殺を再び実行したのです。

レコアの裏切りは決定的となり、それと同時にグリプス2を巡る戦いへと物語はシフトしていきます。

このシーンは、カミーユがニュータイプとしての力で、ヒトの死を感じ取るシーンでもありました。

死は光としてカミーユの感覚には映ったのでしょうか?

それとも、コロニーを貫くレーザーの光のことを語ったのでしょうか?

どちらとも取れますが、コロニーレーザーの光なのは分かっているでしょうから、ヒトの死はカミーユには光として把握されるのかもしれません。

カミーユビダンの名言セリフ5「なんで生きてる間にこんな出会い方をしなくちゃならないんです!」

機動戦士Zガンダムの第40話「グリプス始動」での、カミーユ・ビダンの名言です。

「なんで生きてる間にこんな出会い方をしなくちゃならないんです!」

偵察中のカミーユは、レコアと遭遇。

レコアが生きていたことを喜び、ティターンズに潜入しているのかと訊くカミーユ。

しかし、レコアは自分の意志でティターンズに入ったのだと語る。

アーガマには自分の居場所はなく、ティターンズにはあるのだと……。

カミーユには、レコアの心変わりを理解することが出来ませんでした。

レコア「憎んでくれていいわ。さっきだって、本当に手柄を立てようと思って……」

カミーユ「嫌だ!」

レコア「カミーユ」

カミーユ「何で、生きてる間にこんな出会い方をしなくちゃならないんです?敵になるっていうのは、殺し合う事でしょう!」

レコア「カミーユ、困らせないで。あたし、アーガマにいたって、何もないから……」

カミーユ「えぇっ、僕じゃ不足でしょうけど、守るくらいのことならできます!それじゃいけないんですか!」

レコア「あ、あなたって人は……残酷なくらい優しい子なのね。でも、いつかあたしの心変わりの気持ちも……」

出典:機動戦士Zガンダム 第40話「グリプス始動」より

レコアはそう言い残して、カミーユの前を去りました。

アーガマに戻ったカミーユは、エマともめることになります。

エマは元々、ティターンズでしたが、その残虐さに嫌気がさしてエゥーゴに鞍替えしました。

元・ティターンズとしての負い目を感じています。

レコアを殺してしまえば良かったとまでいい放つほどに、彼女の裏切りに激怒していました。

女としての充足を求めてエゥーゴを裏切ったレコアを理解できず、混乱するカミーユにエマはつい手をあげてしまいます。

姉弟ケンカのようですし、もちろんそうなればカミーユには勝ち目はありません。

……レコアの裏切りを秘密にしろと言われ、カミーユはしぶしぶながら承知します。

レコアさんの裏切りは、なかなかショッキングな出来事ですよね。

シャアに満足できないから、シロッコに走ったという露骨な形でもあります……。

いや、カミーユにはまだ早すぎる大人の事情ですね。

自分の選んだ正義に生きるエマと、女としての満足で組織を選んだレコア。

正義か愛か、みたいな価値観の違いも対立構造になります。

いいアングルで、エマ対レコア戦の前フリですね!

対極のライバルになりました。

そして、カミーユはかつての仲間と殺し合う関係になったことに混乱しています……。

大人の世界の複雑さと、都合の悪いことは見て見ぬふりをしろという考えに、カミーユは嫌気がさしてしまいます。

Zガンダムの世界観を複雑化するシーンですよね。

大人の恋愛模様や生き方の違いというのも、描かれているんです。

様々なキャラクターのアングルで、物語世界を見るのも楽しいですよねー!

レコアの生き方と、エマの生き方は、どっちが正しいという判定ができません。

見る人の価値観によって異なるかもしれません。

ヒトって色々いるんです、ということが勉強できちゃう回でした。

カミーユビダンの名言セリフ6「貴様のような奴はクズだ、生きていちゃいけない奴なんだ!」

機動戦士Zガンダムの第49話「生命(いのち)散って」でのカミーユ・ビダンの名言です。

「貴様のような奴はクズだ、生きていちゃいけない奴なんだ!」

カツのGディフェンサー、ヘンケン艦長のラーディッシュを続けざまに撃破したティターンズのパイロット、ヤザン・ゲーブル。

戦闘を愛する野獣のようなヤザンは、グリプス戦役の最終章を笑いながら楽しむ。

ハンブラビで多くの者に死を与えていくヤザンは、カミーユの駆るZを獲物に選びました。

目の前でレコアまで死んだことで、カミーユは悲しみと怒りに囚われます。

こんな状況でも、戦いを楽しんでヤザンに対して、カミーユは嫌悪感と怒りを隠しませんでした。

ヤザン「Z、逃がさんぞ!」

カミーユ「貴様、人が死んだんだぞ、いっぱい人が死んだんだぞ!」

ヤザン「お前もその仲間に入れてやるってんだよ!」

カミーユ「遊びでやってんじゃないんだよ!」

ヤザン「何だと!?あ、あれは!?」

Zの体から光が放たれていきます。

カミーユ「命は……命は力なんだ。命はこの宇宙を支えているものなんだ!それを、それを、こうも簡単に失っていくのは、それは、それはひどいことなんだよ!」

ヤザン「こいつ、何だぁ!?」

カミーユ「何が楽しくて戦いをやるんだよ!貴様のような奴はクズだ、生きていちゃいけない奴なんだ!」

出典:機動戦士Zガンダム第49話「生命(いのち)散って」より

ハンブラビの砲撃も光をまとったZには無効でした。

Zは巨大化したビームサーベルの一撃を用いて、ヤザンのハンブラビを一刀両断のもとに切り捨てます。

Zガンダムが未知の力を発揮し始める回ですね!

攻撃が無効化されるバリアに、巨大化したビームサーベル……攻撃も防御も強くなりすぎています。

そして、タイトルの通り、あまりにも多くの人物が戦死していく回でもありました。

敵と味方の別もなく、死を悲しむカミーユの叫びが宇宙に響きます……。

そして、エマ対レコアの決着シーンも語らないわけにはいかないでしょう。

ヒロインたちの対決です……異なる生き方を選んだ、似た経歴を持つ女パイロット同士の決戦です。

この時のシーンは、壮絶さとカッコ良さが圧倒的……モノクロ的になりながらの、スローモーション。

重厚感と壮絶さ……ロボットアニメ大好きですけど、本当にこのシーンは最高!

いちばんカッコいいMkーⅡですよ、作画も演出も気合い入りまくり!

複雑さも指摘されがちのZガンダムですが、その要因でもある組織鞍替えのヒロインたちの決闘。

連邦軍同士の内輪揉めである、エゥーゴ対ティターンズを象徴するシーンでもあります。

『連邦軍兵士同士の戦い』は、ここで終結するようなものですからね……。

エゥーゴ対ティターンズのクライマックスはある意味ではここかもしれません。

カミーユビダンの名言セリフ7「ハマーン・カーン!お前は戦いの意思を生む源だ!生かしてはおけない!」

機動戦士Zガンダムの第47話「宇宙の渦」での、カミーユ・ビダンの名言です。

「ハマーン・カーン!お前は戦いの意思を生む源だ!生かしてはおけない!」

エゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三勢力は三つ巴の状況に帰結しました。

三者三様の思惑のもと、戦場は混沌を深めていきます……。

カミーユはZガンダムで偵察に向かい、ハマーンは幼いミネバ・ザビと共に、シャアに比類するプレッシャーを感じていました。

窮地に陥っていたカツのGディフェンサーを、ファのメタスが救います。

ハマーン「ん!?……シャアか!?違う!誰だ?ん?」

強烈なプレッシャーをハマーンは感じています。

宇宙を睨み付けながら相手を探し、上空にZガンダムを見つけました。

カミーユ「ハマーン・カーン、お前は戦いの意思を生む源だ!生かしてはおけない!」

ハマーン「ニュータイプか!?」

カミーユ「はっ!ハマーン、お前は人を不幸にする!」

ハマーン「俗物が私に!」

出典:機動戦士Zガンダム 第47話「宇宙の渦」より

ハマーンのキュベレイと、カミーユのZガンダムが互角の戦いを繰り広げていきます。

しかし、戦いの最中、ハマーンとカミーユはお互いのニュータイプとして力が反応し、共鳴を起こしました。

お互いが求めている異性や敵、感情や記憶を共有するような現象が起きます。

カミーユはそのことで、自分達は分かり合えると感じましたが、ハマーンは、気安いぞ俗物!とカミーユを拒絶しました。

ハマーン「貴様もシャアと同じだ!貴様は確かに優れた資質を持っているらしいが、無礼を許す訳にはいかない!」

キュベレイがカミーユとカツのGディフェンサーを圧倒します。

キュベレイが放った攻撃から、メタスがZを庇い、片足を失いました。

カミーユは怒りを感じます。

カミーユ「ファ!……ファ。ハマーン・カーン!わかった、お前は生きていてはいけない人間なんだ!」

ハマーン「なに!?」

カミーユ「暗黒の世界に戻れ、ハマーン・カーン!」

ハマーン「このキュベレイをなめてもらっては困る!」

カミーユ「今だ!」

出典:機動戦士Zガンダム 第47話「宇宙の渦」より

Zはビームライフルを投げつけ、キュベレイに隙を作り、ワイヤーで牽引します。

ハマーンの心の声を聞き、カミーユの攻撃はキュベレイを仕留めるほど深くは当たりませんでした。

……カミーユはハマーンが大きな災いを招く存在だと認識しています。

倒すことが、この世界を少しは平和にすることだと理解してはいますが、それでもヒトと分かり合おうとする本質がありますね。

そのやさしさが、ハマーンを仕留める機会を逃すことになってしまいました……。

そして、ニュータイプ同士として心をつなげても、分かり合うことは出来ず、殺し合う結果にしかならなかったという事実も皮肉なものです。

ハマーンはカミーユの強さを認めます。

同時に、ミネバにニュータイプとしての力を見出だしたことで、次世代のニュータイプの萌芽を感じました。

カミーユを討つべき存在だと考えるようになります……。

カミーユビダンの名言セリフ5「許せない!!俺の命に代えても 体に代えても こいつだけは!」

機動戦士Zガンダム 第50話「宇宙を駈ける」での、カミーユ・ビダンの名言です。

「許せない!!俺の命に代えても 体に代えても こいつだけは!」

シャア対ハマーン、カミーユ対シロッコの最終決戦が行われます。

カミーユ「お前だ!いつもいつも、脇から見ているだけで、人を弄んで!」

ジュピトリスに引こうとするシロッコを、カミーユのZは逃がしません。

シロッコがついに逃げるのを止めて、Zに向き直ります。

シロッコ「勝てると思うな?小僧ォォォォォ!」

カミーユ「許せない……俺の命に変えても……体に変えても……こいつだけはー!」

シロッコ「こいつ…………なんだ?」

カミーユ「分かるはずだ、こういう奴は生かしておいちゃいけないって……!わかるはずだ、みんな、みんなには分かるはずだ!」

エマの声「あせりすぎよ、だからいけないの」

ライラ「パワーがダンチなんだよ。そういう時は、どうすればいい?」

Zに壊れたライフルを捨てさせ、カミーユは叫びます。

カミーユ「……俺の体を、みんなに貸すぞ!」

Zに死者の魂が集まり、強い輝きを放っていく。

動きの遅くなっているジ・オに対してΖが機首から突っ込みます。

ジ・オは戦艦の残骸に打ち付けられ、そのままZに貫かれていく……。

ジ・オの装甲を貫いたZに、シロッコは体を押し潰されてしまう。

カミーユ「ここからいなくなれー!」

シロッコ「私だけが……死ぬわけじゃない……貴様の心も、一緒に連れていく……カミーユ・ビダン……」

カミーユ「し、シロッコ、やったのか?……光が……広がっていく……?」

シロッコとの最終決戦での台詞です!

シロッコとジ・オの前に苦戦するカミーユの呼び掛けに、死んでいった仲間たちが応えてくれます。

最終回の冒頭では、エマが死んでしまうのです……。

死にゆく彼女は、悲しむカミーユに成すべきことを告げてくれました。

Ζガンダムには人の意志を吸い込んで、力に変える力がある……。

その力で、この戦いを終わらせる……それをカミーユがするのだと。

決意を固めたカミーユに、エマはやさしく最期の言葉を告げます。

エマ「たくさんの人が、貴男を見守っている……貴男は一人じゃない……寂しがることはなくてよ……」

エアロックを解放し、無重力に浮かんでいくエマの遺体にカミーユは静かに告げます。

「……エマ中尉、カミーユ・ビダン、行きます」

……シロッコに苦戦するカミーユは、エマ中尉の言葉を頼ることで、再びΖの力を引き出しました。

死後もカミーユを見守る魂たちが、カミーユの力へと変わるのです。

戦いを生み出すシロッコに対しての攻撃として、皆が力を貸してくれました。

バイオセンサー積んでなかったら、ジ・オの動きは抑制されなかったのかなあ、とかも妄想できたりします。

死後の世界みたいなところから情報や力をダウンロードする的な力なのかなあ、とか個人的には考えたりしているわけです……オタク的な楽しみです!

エネルギーを加工してビームサーベルみたいな兵器がある科学力ですからね、高度というか桁違いな情報量かつ強制的な情報伝達があれば……。

バリアやらビームとかの、エネルギー兵器の形状が変わるのも有りなのかなあとかも思います。

制御の仕組みに無理矢理な変更とか拡張を強いることが出来るのかもしれないなあ、とか……。

カミーユビダンのその後の生涯!ZZの登場回とファユイリィとの関係も

シロッコにより精神を崩壊させられたカミーユは、まともな意思の疎通が行えないような状態になってしまいます。

ファに回収され、アーガマへと収容されました。

■カミーユのその後1:シャングリラにてジュドーと出会う・機動戦士ガンダムZZ  第2話「シャングリラの少年」

その続編であるZZでは第2話「シャングリラの少年」でジュドーと出会います。

モビルスーツ泥棒に入ったジュドーと遭遇し、彼の手を取り、宇宙を見せ、ジュドーのニュータイプとしての力を示唆しました。

ZZでは基本的に病床にあり、戦闘に参加することはありませんが、ジュドーたちに思念を送りアドバイスをしてくれます。

■カミーユのその後2:ダブリンでファに看病されている・機動戦士ガンダムZZ 第34話「カミーユの声」

第34話「カミーユの声」では、ジュドーたちに思念を送り届けて、プルの窮地を伝えてくれました。

カミーユの身を案じ続けながらも戦っていたファは、やがてカミーユを追う形でアーガマを去ります。

そして、ダブリンで看護師の手伝いをしながら、カミーユを看病していました。

この頃にはカミーユも完全に寝たきりという状況ではなく、歩いたり走ったりは可能になっていますね。

通常の会話は難しいようですが、思念で伝わる言葉はイメージを見せるというよりも、理性的な言葉による明確な指示もありました。

ファの看病が効いているのか、カミーユの回復が感じられもします。

そして、フォウと同じ強化人間のプルに降りかかる不幸を予知し、懸念してもいるようでした……サイコガンダムには近づくなとプルに助言もしました。

■カミーユのその後3:ジュドーに思念を送る・機動戦士ガンダムZZ 第47話「戦士、再び……」

最終回である第47話「戦士、再び……」では、ハマーンとの最終決戦の最中、行動不能になっているジュドーのコアファイターに思念を送ります。

プル、ララァ・スン、フォウ・ムラサメ、カツとサラ、そして自身の力を送り届けることにより、ZZを再合体させました。

強化人間とニュータイプ陣ですかね……カツも不思議な力が無くはないっぽい子ですからね。

ZZは子供たちが主役ですから、それからのつながりでしょうか。

というか、強化人間セットでも良さそうですね、あれ……ララァ・スンもフラナガン機関の人ですし。

強化人間が片っ端から犠牲になるのもZ、ZZの特徴ですから……これらの戦争に利用・消費されたのは、まちがいなく強化人間たちですしね。

戦争の犠牲者たちの怒りの代弁者ってことかもしれません、これ以上の争いを望んでいないという意思なのかもしれませんね……。

■カミーユのその後4:ファと海岸を走る姿が映る・機動戦士ガンダムZZ 第47話「戦士、再び……」

さて、カミーユのその後ですが……。

ZZ最終回のエンディングでは疾患から回復したのか、夜の浜辺でファと手を取りながら走り、抱き合っています……。

……ちなみに、映画版Ζでは、精神崩壊することもなくシロッコに勝利し、宇宙でファと抱き合いながらいちゃついて終わりました……。

漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』では、宇宙世紀0099年頃には医者となっています。

月面のグラナダ市で、ファと共に生活しているとされていますね。

どうあれファはカミーユから離れないんじゃないかと思います。

カミーユビダンの最後!精神崩壊の理由を解説

テレビ版でのカミーユ・ビダンの最後は、パプテマス・シロッコとの最終決戦において、シロッコの断末魔が引き金となり精神が崩壊してしまいます。

精神が崩壊してしまったカミーユは、ファ・ユイリィの呼びかけにも応じることもできない状態でした。

また、モビルスーツの爆発が宇宙空間での星々と見間違えて、無邪気に喜ぶ姿もさらしています。

この様な姿を見た当時の視聴者に驚きを与えています。

では、なぜ精神が崩壊してしまったのでしょうか?

劇中では、シロッコが死に際に「精神を道連れにする」と言い、光の帯がカミーユに向かっていく描写があるだけです。

と同時に、カミーユ・ビダンのニュータイプ能力が高すぎたせいだったのかもしれません。

様々な資料で、カミーユのニュータイプ能力について

「宇宙世紀に登場した数多いニュータイプの中でも最高のニュータイプ能力の持ち主」

と評されています。

テレビ版では、カミーユは戦いの中で、そのニュータイプ能力がどんどん覚醒していく一方で、その高いニュータイプ能力であるが故にカミーユの精神は鬱屈し疲弊していきました。

最終的に、シロッコの怨念にも似た思念によって、その疲弊しきった精神が壊されてしまったのかもしれません。

公式のガンダム情報サイトには、カミーユについて「感受性が強く最高のニュータイプとして覚醒をしていくが、その能力ゆえに多くの人々の思いを受け止め、テレビ版では精神的に限界を迎える」とされています。

カミーユ・ビダンは、自らの強すぎるニュータイプ能力に押しつぶされてしまったとも言えそうです。

カミーユビダンのラストの決戦!パプテマスシロッコ戦を解説

カミーユ・ビダンの最終決戦は、ジ・Oを操るパプテマス・シロッコとの交戦です。

パプテマス・シロッコは、スペースノイド出身でありながら、その類い稀なる策士の才能を持ち、反スペースノイド組織のティターンズの実権を握っていました。

カミーユは、それまで親しい人間だけなく敵味方問わず、次々と命を落として散っていく激戦の中で、その人々の死の思いや叫びを受け止め続けていました。

そんな中、グリプス2内でのクワトロ・バジーナ、パプテマス・シロッコ、ハマーン・カーンの身勝手な大人の言い争いに飛び込んでいきます。

大人に対する反抗と幻滅を抱き、最も許すことのできない相手シロッコとの一騎打ちとなります。

最終決戦では、ジ・Oを駆るパプテマス・シロッコが、一時カミーユが操るZガンダムを圧倒します。

しかし、カミーユのニュータイプ能力からか、死者の意志を吸収したZガンダムが不思議な光を放ちます。

カミーユと出会い、死んでいった女性たちの魂がウェーブライダーとひとつになり、ジ・Oの装甲に突撃します。

ジ・Oの装甲ごとシロッコの肉体を突いて戦いに勝利したカミーユ。

しかし、シロッコが絶命の寸前に放った断末魔の思念によって、多くの人々の思いを受け止めてきたカミーユの精神が崩壊してしまったわけです。

ラストは、ファのメタスによって曳航されるZガンダムと半壊したマークⅡがアーガマに帰還していく場面で終幕となりました。

カミーユビダンの声優!飛田展男プロフィールを紹介

カミーユ・ビダンの声を担当したのは、声優でナレーターの飛田展男さんです。

飛田さんは、1959年11月生まれの茨城県出身の方です。

これまでカミーユ・ビダンの声をはじめとして、他のアニメキャラクターの声優のほか、外国映画や海外ドラマの吹き替えなどを担当されています。

ガンダムシリーズでも、機動戦士ガンダム0083STARDUST MEMORYや機動武闘伝Gガンダム、機動戦士Vガンダム、最近では機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズなどにも出演されています。

そんな飛田さんの趣味は映画と音楽鑑賞、そして特技はモノマネとのことでした。

カミーユビダンの出身地名ニイザシティ(ニューシートシティ)のモデルは新座市?

小説版の機動戦士Zガンダムでは、カミーユ・ビダンの出身地は、東京近郊のニイザシティ(ニューシートシティ)だとされています。

このニイザシティのモデルは、埼玉県新座市がモデルとされています。

では、なぜ新座市がカミーユ・ビダンの出身地となったか?

それは、富野由悠季監督が1971年に埼玉県新座市に移住し、以降、2004年に東京都杉並区に引っ越しをするまでの約30年間新座市に暮らしていたからだそうです。

公式的な見解ではないですが、この説が最も有力だと思われますね!

カミーユビダンの性格や年齢!誕生日もチェック!

カミーユ・ビダンの性格は、自分の名前が女性らしいということに激しい劣等感を持っていることが有名ですよね。

その反動から、小型飛行機やモビルスーツに興味を持ち、空手部に所属するなど男らしい趣味をしています。

ちなみに、両親が地球連邦軍の技術士官だったため、家庭を顧みることなく孤独な少年時代を過ごしていました。

父親が不倫に明け暮れ、そんな父の姿に気づかないふりをしながら、仕事に没頭する母の姿を見て、両親に対して強い不満を抱いていました。

その様な家庭環境と劣等感が複雑に混ざったのか、非常に繊細で感情の起伏が激しい情緒不安定な性格をしています。

カミーユ・ビダンの誕生日は、宇宙世紀0070年11月11日です。

ちなみに、生まれた年については、諸説あり宇宙世紀0069年という説も存在しています。

ということは、グリプス戦役が始まったのが宇宙世紀0087年3月ですから、作中の年齢は17歳ということになりますね。

公式設定では血液型はAB型、身長168.2cm、体重59.5㎏ということです。

カミーユビダンのまとめ

カミーユ・ビダンは本作の主人公として物語の中心人物として描かれていますが、その内面は育ってきた環境から孤独な少年時代を過ごしていました。

また、自らの名前に劣等感を抱えならがら生きていた繊細な人物でもあります。

グリプス戦役の戦争に焦点を当てるのではなく、軍や戦争に翻弄されながらも互いに惹かれた女性に出会い、激動の少年時代を過ごした一人の少年カミーユ・ビダン。

その人間性に注目しながら作品を見返してみるのもいいかもしれませんね!

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