ガンダムの名言と考察をわかりやすく紹介します

ゾルタンアッカネンの名言セリフ集!かわいそうな最後と意外な正体も

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ガンダムNT ゾルタンアッカネン名言
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今回は機動戦士ガンダムNTのゾルタン・アッカネンとその名言、かわいそうな最後、意外な正体について紹介します。

ゾルタン・アッカネンといえば、27歳のジオン共和国軍大尉で、「赤い彗星の失敗作」と呼ばれていましたよね。

(´・_・`)この時点、すでにちょっとかわいそう…

劇中では、人間味が薄く、民間人がいるなかでも戦闘をやめないなど、ガンダム作品には珍しい悪役として描かれていました。

また、ガンダムNTという短時間の作品にも関わらず、強烈な存在感を示したキャラクターでもありましたね。

そこで今回は、ゾルタン・アッカネンの名言やセリフを中心に、かわいそうな最後や意外な正体について紹介していきたいと思います。

ゾルタンアッカネンの名言セリフまとめ

それでは、ゾルタン・アッカネンの名言とその状況を合わあせてチェックしていきましょう!!

 ゾルタンアッカネンの名言セリフ1「撃っちゃうんだなこれが」

劇場版「機動戦士ガンダムNT」でのゾルタン・アッカネンの名言です

「撃っちゃうんだな、これが!」

フェネクスを追って、地球連邦軍とネオ・ジオン共和国軍は反応のあったスペースコロニーへ向かいます。

向かったコロニーはサイド6の「学園都市メーティス」でした。

そこで、ゾルタンとヨナは鉢合わせします。

本来なら、コロニー内での戦闘は回避するのが当たり前なのですが、ゾルタンは一切の躊躇なくビーム兵器を使用するのでした。

ヨナ:「ネオ・ジオン…!?」

ゾルタン:「フェネクスじゃない。人違い、いや、ガンダム違いか?!」

ヨナ:「こいつ、まさか…!」

ゾルタン:「撃っちゃうんだな、これが!」

イアゴ:「正気か!」

映画:「機動戦士ガンダムNT」より

ゾルタン・アッカネンを代表する名言ですよね。

ゾルタンの凶暴さが一瞬で伝わるセリフでもありました。

 ゾルタンアッカネンの名言セリフ2「おいおい、よけるなよ。コロニーに穴が開いちまうだろうが。」

劇場版「機動戦士ガンダムNT」でのゾルタン・アッカネンの名言です

「おいおい、よけるなよ。コロニーに穴が開いちまうだろうが!」

サイド6のスペースコロニー「メーティス」内でシナンジュ・スタインとナラティブガンダムの戦闘が続きます。

ゾルタンはナラティブガンダムが避けたらコロニーや民間人に被害が出ることを分かっていながら、ビームライフルを撃ち続けます。

ヨナ:「あいつ、自分がやってることが分かってるのか!?」

ゾルタン:「おいおい、よけるなよ。コロニーに穴が開いちまうだろうが!」

映画:「機動戦士ガンダムNT」より

サイド6学園都市メーティスでの遭遇戦でのゾルタンのセリフでした。

ゾルタンは、同じく袖付きのエリク中尉が制止しても聞かず、暴れまわり続けたあげく、ついにⅡネオジオングを呼ぶのでした。

 ゾルタンアッカネンの名言セリフ3「お前まで俺を見捨てるのかよ!!」

劇場版「機動戦士ガンダムNT」でのゾルタン・アッカネンの名言です

「お前まで俺を見捨てるのかよ!!」

コロニー内の果てに、ゾルタンはⅡネオ・ジオングを呼び、ドッキングしようとしました。

しかし、ヨナの強い共鳴反応でナラティブガンダムとネオジオングがドッキングしそうになります。

その光景をみたゾルタンが叫んだのでした。

ゾルタン:「ネオジオング、俺はここだ!」

ゾルタン:「俺を受け入れろ!」

イアゴ:「あの時の…!」

ーイアゴ、シャアの反乱時のアクシズ、サイコフレームの共振を思い起こす

ゾルタン:「お前まで俺を見捨てるのかよォォォ!!」

映画:「機動戦士ガンダムNT」より

悲しいまでのゾルタンの叫びでした。

「お前まで」という言葉が、ゾルタンの深い絶望を感じさせます。

ヨナと共鳴を起こしたことは、自分が失敗作であることを改めて突き付けられてしまったのかもしれません。

シャアの再来を期待され、その期待に応えられなかったばかりに周囲から見捨てられてきた悲しい名言でした。

ゾルタンアッカネンの名言セリフ4「失敗作だって見捨てられりゃ傷つくし、腹も立つんだよ」

劇場版「機動戦士ガンダムNT」でのゾルタン・アッカネンの名言です

「失敗作だって見捨てられりゃ傷つくし、腹も立つんだよ」

ジオン共和国側の黒幕・モナハン大臣とコロニーでの戦いで関与が露呈することを恐れ、エリクに帰還するよう命じます。

それを聞いていたゾルタンがエリクに詰め寄りました。

ゾルタン:「いかんな。エリク中尉」

エリク:「はっ!」

ゾルタン:「仮にも上官を差し置いて秘密通信とは…」

エリク:「ゾルタン大尉」

ゾルタン:「失敗作だって見捨てられりゃ傷つくし、腹も立つんだよ」

エリク:「落ち着いて、私は…」

ゾルタン:「私はなんだ?…俺の部下だろ、それとも…飼い主か?」

ー エリクが銃を抜き、通信室に銃声が響く

映画:「機動戦士ガンダムNT」より

エリクはここで物語を退場することになりました。

ゾルタンは、エリクの眉間を打ち抜いた後、Ⅱネオジオングで袖付きを率いて出撃します。

クライマックスへ向かうきっかけとなるシーンですよね。

Ⅱネオ・ジオングで出撃するとき、ゾルタンは涙を流していました。

どんどん孤独になり、暴走していくゾルタンの姿が痛々しく、そして悲しい…(´;ω;`)

ゾルタンアッカネンの名言セリフ5「ジークジオンだの、サイド共栄圏だの、くだらんお題目のためにすべてを…すべてを犠牲にしてきた!!」

劇場版「機動戦士ガンダムNT」でのゾルタン・アッカネンの名言です。

「ジークジオンだの、サイド共栄圏だの、くだらんお題目のためにすべてを…すべてを犠牲にしてきた!!」

思想や大義のために自分の体と精神を犠牲にしてきたゾルタンの憎しみのすべてが爆発した名言でした。

このとき、Ⅱネオジオングでヘリウム3備蓄基地へ接近するゾルタンら「袖付き」に、ゼネラルレビルのモビルスーツ隊が接触しました。

袖付きの戦艦は、ヘリウム3のボンベの陰に隠れますが、連邦軍はお構いなしに攻撃してきます。

ガスタンク群のひとつが爆発したとき、ゾルタンがⅡネオジオングのサイコシェードを展開し始めました。

ヘリウム3を、その威力は周辺のコロニーを巻き込み、その残骸が地球に落下するコースをたどるというものです。

連邦通信士「モビルスーツ隊、チャーリーとデルタがともに壊滅!」

連邦軍指揮官「対艦戦闘!ヤツの母艦を沈めてやれぇ!」

ゼネラルレビル艦長「しかし、ガスタンクの陰に…!」

連邦軍指揮官「臨界状態でないなら、ただのガスだ!ひとつふたつ爆発したところで大した害にはならん!撃てぇ!」

ー艦砲射撃を始める連邦軍艦隊

ゾルタン「ん…!」

ー撃沈される袖付きの戦艦とともに爆発するガスタンク

ゾルタン「あーあ、やっちゃった…なりふり構わまねえでやんの…こっちもやっちゃうか!」

ーⅡネオジオングのサイコシェードが広がっていく

ゾルタン:「ジークジオンだの、サイド共栄圏だの、くだらんお題目のためにすべてを…すべてを犠牲にしてきた!!」

映画:「機動戦士ガンダムNT」より

サイコフレームで、自らの能力を拡大させたゾルタンは、ヘリウム3の巨大なガスタンクを臨界に持っていきました。

それをゼネラルレビル近くで爆発させ、ついに、ヘリウム3備蓄基地全体を炎に包んだのです。

ゾルタン「奴らに裁きをーーーー!!!」

映画:「機動戦士ガンダムNT」より

狂ったように笑うゾルタン。

この爆発が地球の危機へとつながっていきます。

 ゾルタンアッカネンの名言セリフ6「人は変わらない。これからも俺やお前らみたいな人間が奇跡のために切り刻まれる」

劇場版「機動戦士ガンダムNT」でのゾルタン・アッカネンの名言です。

「人は変わらない。これからも俺やお前らみたいな人間が奇跡のために切り刻まれる」

エリクに裏切られたゾルタンは、Ⅱネオ・ジオングを操り、地球連邦軍に攻撃を行います。

その最中、シャトルに乗ったミシェルとブリックは、フェネクス援護のため、サイコフレーム資材をばら撒き、結界を張りました。

そして、感応波で、ゾルタンとミシェルが会話をすることになります。

ゾルタン:「こんなものがなんになる!誰がこれを理解する!」

ミシェル:「あの男の声」

ゾルタン:「オールドタイプが理解するのは、現象だけだ!奇跡を目にしてもその本質を学ぼうとしない!人は変わらない。これからも俺やお前らみたいな人間が奇跡のために切り刻まれる!だったら…」

ブリック:「ミシェル様、いけない」

ゾルタン:「さっぱりさせようぜぇ!!」

映画:「機動戦士ガンダムNT」より

他人の都合で虐げられてきた境遇が近いゾルタンとミシェルですが、正反対な行動をしているのが印象的な場面ですね。

決定的な違いは、理解者がいるかどうかなのではないかと思います。

ゾルタンにも、リタやヨナといった自分を肯定してくれる存在があったら、あんな暴挙に出なかったのかもしれませんね…( ˘ω˘)

ゾルタンアッカネンがかわいそう①:壮絶な最後や死亡に至った経緯

ゾルタンの最後は、ヨナが乗り込んだフェネクスのパンチでコクピットごと貫かれて絶命、でした。

終盤、エリクの秘密通信を聞き、モナハンが証拠隠滅のため、部隊ごと抹殺させようとしていることに知ります。

そして、IIネオジオングのサイコフレームの力で、ヘリウム3備蓄基地のガスタンクを臨界させて爆発させました。

さらに他のタンクも爆発させ、サイド6近傍のコロニーを壊滅、その残骸を地球に落とすという破滅行為に乗り出すのです。

その破滅への意思を捕えたフェネクスはヨナとミシェルに助けを求めます。

駆け付けたヨナは、バナージらの助けもあり、ついにフェネクスのコクピットに辿り着きました。

ヨナ「君が鳥になるなら、おれは…おれも鳥になる!」

ゾルタン「ガ…ガンダムゥ!!!」

ーフェネクスに切り刻まれるⅡネオジオング。血を吐くゾルタン

ヨナ「もうよせ!」

ゾルタン「やめられるか……そうやって片しちまうから、人はいつまで経っても……!」

ヨナ「ゾルタン・アッカネン…」

映画:「機動戦士ガンダムNT」より

シナンジュスタインをパージさせ、突撃するゾルタンですが、ミシェルとリタに守られたフェネクスとヨナに怯んでしまいます。

自分が欲しかったものがそこにあったのかもしれません…

引きつった笑顔がなんともいえない切なさがありました。

フェネクスの拳が、シナンジュのコクピットを無情にも貫きました。

ちなみに、霊体となったゾルタンが残した言葉は

「死ねば溶けあえるんだろ?人間のエゴと業がこのマシーンと俺たちを生んだ…自らを裁くために…楽になろうぜ…」

でした。

「サイコフレームの力や、ニュータイプなら人は分かり合える」といったことが、

「それもまた幻想だ。そんなうまい話なんかあるものか」

と言っているような気がしますね…。

ゾルタン、安らかに眠れ…(´;ω;`)

ゾルタンアッカネンがかわいそう②:意外な正体と悲惨な過去、目が赤い理由も

ゾルタン・アッカネンは、フル・フロンタルとともに「シャアの再来」候補として開発された強化人間のひとりでした。

小説版だと、1年戦争で妹を失い、ジオンの研究施設で人体実験されて、右目を失くしてしまったそうです。

なんでも、その過去の実験が失敗し右眼を失明し、サイコミュを内蔵した赤い義眼を装着しています。


最後の出撃のとき、ゾルタンは泣いていました。

あれって左目だけなんですよね…

右目からはもう涙は出ないんだ…(´*ω;)

ゾルタンアッカネンの鼻歌が「アイネクライネナハトムジーク」の理由

「アイネクライネナハトムジーク」とは、ゾルタンが歌っていた鼻歌なのですが、

「今まで使いつぶされてきた自分自身を含めた強化人間たちや戦争で犠牲になった自分の妹たちへの鎮魂歌」

「生きながらに死んでいる自分の魂への鎮魂歌」

なのではないでしょうか。

というのも、この曲を作曲したモーツァルトは父の死後すぐに発表された曲で、

アインシュタインは失われた音楽の秩序を回復するために作曲したと推測

していたと言われています。

ちなみに、最近の調査では、父の死後の作曲ではなく、それ以前から作曲していたことがわかったそうです。

しかしながら現在の研究では『音楽の冗談』は1785年には着手され、1787年8月後半に完成されたと考えられている。

wikipediaより

なので、アインシュタインの説は外れているのですが、長年そう信じられてきた曲でもあるので、そうした設定が盛り込まれた、と妄想するのもガンダムの楽しみ方のひとつですよね~(;’∀’)

と…勝手なこじつけかもしれませんが。

ゾルタンの最後を思うと自分を含めた強化人間の無念を晴らしたいと考えていたかどうかはわかりません。

しかし、無意識のうちに自分への鎮魂歌を口ずさんでいたのかも、と思うとゾルタンのことが少しだけ好きになるかもしれませんね…(´・ω・)

ゾルタンアッカネンの搭乗機体を紹介

■ゾルタン・アッカネンの搭乗機体1. MSN-06S-2 シナンジュ・スタイン

「UC計画」の一環として生み出されたサイコフレームの実験機で、ユニコーンガンダムの前身にあたる機体です。

ガンダムUCで、フル・フロンタルが奪取した2機のうちの1機になります。

フル・フロンタルが操っていたMSと同じですが、色が違うので印象が違って見えますね。

■ゾルタン・アッカネンの搭乗機体2. NZ-999 IIネオ・ジオング

ネオ・ジオングの予備パーツから製造されたモビルアーマーです。

作中では、リタに「この世界にあってはならないもの」と言われていました。

ガスを臨界させて爆発されられるとか、かなりヤバいですよね。

ゾルタンアッカネンの声優・梅原裕一郎さんの経歴や代表作!

ゾルタンの声を演じているのは梅原裕一郎さんです。

梅原裕一郎さんといえば2016年に声優アワードで新人男優賞を受賞するなど、今注目の若手声優さんです。

そんな梅原裕一郎さんですが、同じガンダム作品の「鉄血のオルフェンズ」のユージン・セブンスタークを演じています。

他にも、「美男高校地球防衛部LOVE!」の由布院煙など、低音ボイスのキャラが多いですよね。

また、ガンダムNTの最後で、ゾルタンのヨナに語りかけるセリフはカットされる予定だったそうです。

最終的には録ることが決まり、初日舞台挨拶で聞かれた際、「カットにならなくてよかった」とコメントしていました。

ゾルタンアッカネンの名言、かわいそうな最後と意外な正体のまとめ

今回は、ゾルタン・アッカネンの名言として、

・「撃っちゃうんだなこれが」

・「おいおい、よけるなよ。コロニーに穴が開いちまうだろうが。」

・「お前まで俺を見捨てるのかよ。」

・「失敗作だって見捨てられりゃ傷つくし、腹も立つんだよ。」

・「ジークジオンだの、サイド共栄圏だの、くだらんお題目のためにすべてを…すべてを犠牲にしてきた!!」

・「人は変わらない。これからも俺やお前らみたいな人間が奇跡のために切り刻まれる」

以上、6つの名言を紹介させていただきました。

「シャアの再来」候補として開発されたゾルタン・アッカネンですが、大義やエゴに翻弄され続けた人生でした。

そんな境遇を表すような、切ない名言ばかりでしたね。

映画版では完全な悪人として描かれていますが、過去や境遇を考えると、自分を切り捨てる人間を恨まずにはいられなかった悲しい側面が見えてきました。

ゾルタン目線でガンダムNTを見直してみてもよいかもしれませんね。

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